UIについて語りたい

そろそろそういうタイミングが来たと思うので、
カジュアルに書き残そうと思います。

まずは、書籍の紹介。
というのも、この業界に入ってGUIソフトに携わっていた頃、
誰に教わる訳でもなく、これらの本を実践することで学んだので。


「Design Rule Index[第2版]― デザイン、新・25+100の法則」(*1)
BNN William Lidwell、Kritina Holden、Jill Butler 著


「認知的インタフェース」
新曜社 海保博之・原田悦子・黒須正明 著

今となっては、どの本から学んだのかは覚えてないですが、
たぶん、こんな感じのことを学びました。

1. とっつきやすいこと
見た目は重要で、アイコンやコントロールのレイアウトには気を使ってます。

2. 選択肢は少なく
ユーザーが目的を達成するために迷わない工夫をします。

3. 一般的な仕掛け
一言で言うとアフォーダンスってヤツです。
ボタンのようなものはクリックして貰えるだろうし、
ドラッグ操作で動かせそうとか、右クリックして貰えそうとか。
ショートカットキーの割り当ても市販のアプリを参考にします。

4. シンプルなだけじゃない
ユーザーが成長することを無視すると、痒いアプリができます。
たくさん操作するけど、変化量を小さくしたい場合(拡大表示のこと)や、
矢印ボタン、矢印キーを連打させる場合もあります。
キーボードから数値を入力させた方が良い場合もあります。

5. アプリには寿命がある
ユーザーと共に成長してしまったアプリは、もう後には引けません。
そして、生みの親としてはとても辛い、さよならの日も来るでしょう。
いっそこの手で・・・、という訳でUIを刷新しましょう。
アプリを設計する上で、テストを考慮し、疎結合にしてあるならば、
すべてを捨てる必要はないはずです。
きっと、より良いアプリに生まれ変わります。

6. ユーザーの意見を鵜呑みにしない
これも良く言われてますよね。
客観的に見て、正しい方向を示すことが、良い結果を生むと思います。
自分のためにも、様々な方法を検証するのは大切だと思います。
それらをユーザーに選択させた上で、さらに理想に近づけたら素敵ですよね。

7. 軽快な動作
これは、個人的なこだわりです。
ユーザーにストレスを与えない、その一心で作ってます。

最後に
自分はUIが好きだし、使って楽しいを提供したいし、
使って楽しいから操作方法を覚えてくれるんだと思ってます。
そのために、書籍に載っている内容を試しながら、
ユーザーの反応が良いもの、悪いものを蓄積して、
常に最適解に近づけるように取り組んできました。
最近はUIに関する書籍が増えてきて、
思い込みや勘違いを修正する良い機会なので、
現状の認識を整理するためにも、とりあえず書き残してみました。
この続きは、最近の本を読めば何か気付くと思うので、
その時に何か書こうと思います。

おしまい。

(*1) 自分が持ってるのは第1版

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