今日の包丁研ぎ

14cmのキッチンナイフを研いだのでメモ。

面直しに使っていた荒砥石が凹んでいて、
吉野(#2000)と恵比寿(#4000)はかまぼこ状になっていたので、
面直しだけしようと思っていたんだけど、
キッチンナイフの刃線に凹みがあったので研ぐことにした。

まずは、面直しの不備に気付いた現象から。
吉野と恵比寿を重ねたら簡単に回転したので、
もしかして?と思って、荒砥石を確認したら凹んでた。
今だったら、スマホのLEDをOnにして床に置いて、
その上で砥石を重ねて隙間から光が漏れているかで確認できる。

そんなこんなで買ってから放置していた、
高儀 GISUKE ダイヤモンド両面砥石(Amazon)を使うことにした。

まずは面直しから。
荒砥石は凹んでいたし、それ以外はかまぼこ形状になっていた。
紫陽花(#1200)だけは、それなりに平面が出ていた。

その後、キッチンナイフを研ぐことにした。
今回はこちらを参考に紫陽花から。

「The 銀三鋼」 

刃線の凹みは取れなかったので、
紫陽花で小刃付けして、その小刃を取り切ることにした。

次に、吉野を使って紫陽花の研ぎ傷を消したんだけど、
平面を出した吉野はすごい気持ちよく研ぐことができたし、
研ぎ跡もしっかり砥石に残った。

ここから問題なんだけど、
買ってから使ってなかった面直し砥石を下ろしたら、
研削力がなくて作業が進まない。
紫陽花の面直しではそんなことなかったのに。
というわけで、面直し砥石で荒砥石を研いで、
荒砥石の砥粒を付けてから吉野の面直しをすると・・・、
最初の数ストロークはいんだけど、すぐ研削力が落ちる。
とりあえず、根気よく面直しして次の作業へ。

平面の出た恵比寿は強烈で、
簡単に真っ黒になって目詰まりを起こした。
今回は、こちらを参考に作業しているので研ぎを継続。

目詰まりと鏡面

次に、恵比寿の面直しに四苦八苦しながら目詰まりを解消して、
刃付けして、研ぎ跡を消して、小刃付けして完了。
途中までは、刃線の凹みが取り切れないかもって思ったけど、
刃付けのタイミングで消えたみたいで良かった。

コピー用紙を試し切りした限りでは、今まで一番切れる刃がついたと思う。
途中で引っ掛かかることもなく、刃の掛かりも良い感じ。
ただ、今回は寒くて食材を買いに行く気力が足りないので、
試し切りは出来ず仕舞い。

表(1枚目)は、砥石に研ぎ跡がしっかり残るのが楽し過ぎて、
角度がブレたまま研いで、刃境を付近に研ぎ傷が残ってしまった。
裏(2枚目)は、良い感じに研げたと思う。小刃もしっかり見える。
 

買って下ろした面直し砥石はスエヒロのSS-1なんだけど、
とにかく硬くて摩耗してる感じがしない。
仕上げ砥石にこれを使うと、隙間に仕上げ砥石の砥粒が詰まって、
共摺してるような状況になり、研削ではなく研磨してる感じになる。
なので、砥石は削れず、面直し砥石による傷も入らない。
今までは、水平君の小さいのを使ってたけど、
これは溝がなくなるまで使ってしまって、面取り用として使う予定。
SS-1が機能しない理由はコーティングされてるからだと思ってて、
何回か荒砥石に使ったら、少しずつザラザラしてきた気がする。
なので、現時点で評価はしない方針で。
今回は、ケース付きのものを買ったけど、
ケース付きの良い点はプラを下にすればどこにでも置けるところ。
悪い点は、蓋を装着すると外しにくいところ。
(脱着時に怪我をしたくないので、蓋は捨てることにした。)

あと、電着ダイヤはほんとに便利で、
面直しも早いし、しっかり平面が出る。
みんなこれを使う理由が分かった気がした。

おしまい。

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